夜間専門学校で取得できる資格 言語聴覚士の資格とは
夜間専門学校で取得できる資格のひとつである「言語聴覚士」は、国家試験を受けて合格しないとなれない職業で、主に病院などで言語障害や嚥下障害、聴覚に関するリハビリテーションを行うことが業務内容となっています。
「言語聴覚士」の国家試験の合格率は例年60〜70パーセントで、難易度はそれほど高くはないですが、専門課程を履修した人にしか受験資格がありません。
「言語聴覚士」の受験資格は、専門課程を履修できる専門学校か大学を卒業していなければいけません。ですから、高卒で専門学校か大学に入り、卒業すればいいのですが、専門課程を学んでいない大学卒業者の場合は、専門学校で二年制の専門課程で学ぶか、大学院の専門課程で学ぶ選択肢もあります。
昼間働きながら夜間に「言語聴覚士」を目指す
二年制の専門学校のほとんどは、大卒の社会人に向けた夜間部であることが多いので、仕事をしながら学ぶことができるようになっています。
夜間専門学校の場合は、夕方からの授業で、土日には朝から授業を受けるようなカリキュラムになっていることがあるので、社会人で昼間は仕事をしながら入学を考えている人は、仕事と授業のスケジュールをよく考えて進学を考えたほうがいいでしょう。
また、夜間学校だからと言っても、「言語聴覚士」の資格試験を受けるためには、実習を受けることが必修科目として課されることを知っておく必要があります。
実習では、実際の病院などの医療機関で実務に接して、指導を受けることになるのですが、実習の期間は数週間に渡ります。
二年制の課程でも、夜間部でもその実習に変わりはないので、病院などの医療機関の勤務時間に拘束されることになります。
この実習に合格しなければ、単位取得はおろか卒業も国家試験の受験もできないので、覚悟しておかなければならないでしょう。
「言語聴覚士」の国家試験
「言語聴覚士」の国家試験の出題範囲は多岐に渡り、医学生理学分野から、音声に関する音響分野、言語発達障害といった、幅広い分野の勉強をしなければいけません。
リハビリテーションを行うだけでなく、言語機能や聴覚機能の検査も行うのも業務の一つなので、検査技術が必要な仕事でもあります。
ですから、学習する科目も多くなってきますから、3年制の昼間部の専門学校や4年制の大学に比べて、夜間部で短期で学ぶ場合でも、国家試験の出題範囲に変わりはないので、膨大な勉強量をこなさなければならないわけです。
ただし、国家試験の例年の合格率を見ると、60パーセントを切ることは多くはないので、そう難関な試験とは思えないかもしれません。ですが、それは受験生の学習レベルが高いからであって、決して試験自体が易しいからではないということを忘れてはいけません。
「言語聴覚士」課程を設置しているほとんどの学校が、高い合格率を誇っているのは、単位取得に際しても厳しい基準で学生をふるいにかけているわけです。
夜間専門学校の説明会やオープンキャンパスに参加しよう
「言語聴覚士」の専門学校や夜間専門学校が比較的入学に関しては難しくはないからと言っても、受験する国家試験に違いはないので、まずは入学する前に、自らの適正を含めて、よく「言語聴覚士」の仕事に対して調べてみることはしておいたほうがいいでしょう。
特に、医療系の仕事に関しては実習に苦労する学生が多いのも事実で、勉強しながら実際の現場で働くことはかなりの負担が精神的にも肉体的にもあることは間違いありません。
そのため自分に合った学校がどこか、しっかりと事前にリサーチして見極める必要があります。
具体的には夜間専門学校へ資料を請求したり、実際に説明会やオープンキャンパスに参加してみるなどです。
まずは気になる夜間専門学校へ資料請求し自分に合った学校を探すことから始めましょう。 「言語聴覚士」の仕事は、他のリハビリテーション分野の作業療法士や理学療法士と同じように、高齢化などに伴いニーズの高まっている仕事でもあるので注目されている仕事であります。
また、昨今は発達障害に対する認知が広がり、言語発達障害などの療育の分野でもリハビリテーション系の仕事は需要が高くなっているので、やりがいも含めて注目されている資格になっています。
夜間専門学校では社会人向けに土日や夜間に説明会を開催している学校がたくさんあるので、いま働いている社会人の方も、仕事が終わってからでも参加できます。
夜間専門学校で言語聴覚士を目指すなら、まずは資料請求を!
言語聴覚士を目指すなら、一括資料請求で複数の夜間専門学校へ資料を請求して、自分の希望に合った学校をいくつかピックアップしましょう。
そして、夜間専門学校では社会人向けに夜間に説明会を実施している学校が多数あるので、必ずピックアップした学校の説明会やオープンキャンパスに参加して自分にとって一番良い夜間学校を見つけましょう。