夜間専門学校で取得できる資格 精神保健福祉士の資格とは
夜間専門学校で取得できる資格の精神保健福祉士は、心に病を抱える人を支える専門家です。
精神保健福祉士の資格は1997年より制定された国家資格で、名称独占資格となっています。
そして2005年、「障害者自立支援法」が制定され、今後さらに需要が高まることが予想されることから、夜間専門学校でも今人気の高い資格の一つとなっています。
「精神保健福祉士」の仕事内容
さて、この精神保健福祉士は心に病を抱えた人や障害を持った方がスムーズに日常生活を送れるよう、様々な面からサポートをしていくのですが、その活躍の場は多岐にわたります。
例えば病院では入院から退院までの相談に応じ、家族や関係機関と連絡・調整を行い、社会参加を目指していきます。
なお、精神科病院は病床数の20%を占めています。
そして患者の中には日常生活の復帰が一人では難しく、何度も入退院を繰り返すケースもあります。
患者が日常生活を送れるよう、手厚いサポートが重要となります。
精神保健福祉士は患者が日常生活を送れるよう、機関同士をつなぐ役割も持ちます。
また病院以外の場でも、地域生活を支えるために相談支援・生活訓練・就労訓練を行います。
さらに今は心に病を抱えていない方も、将来なんらかのきっかけで病を発症してしまう可能性があります。
そこで定期的に相談に応じたり、病を未然に防ぐための啓発活動も行います。
「精神保健福祉士」養成校の種類
このように心に病を抱えている方に様々な支援を行う精神保健福祉士ですが、資格を取得するためには国家試験に合格しなければなりません。
そして国家試験に受ける為の資格を得るためには、いくつかの方法があります。
例えば4年制の福祉系大学で指定科目を取得している場合は、実務経験がなくても受験することができます。
一方、福祉系大学で基礎科目のみを取得している場合や既に社会福祉士の資格を持っている場合は、6か月以上短期養成施設で学ぶ必要があります。
また一般大学を卒業している場合や実務経験が4年以上ある場合は一般養成施設で1年以上学ぶ必要があります。
そして一般養成施設の場合、大きく分けて通信・昼間学校・夜間学校の3種類があります。
もし今現在働いている場合は通信か夜間部に通って資格を得る必要がありますが、通信の場合は最短でも1年半以上かかってしまいます。
また、通信制の場合は自分1人で資料を調べ、レポートを作成しなければなりません。
つまり根気と強い意志が必要となります。
昼間働きながら夜間に「精神保健福祉士」を目指す
一方、夜間部の場合は最短1年ほどで受験資格を得ることができます。
もし今すでに働いている場合は、あまり生活の流れを変えずに学ぶことができます。
また学校によってですが、夜間部の場合提携を結んでいる精神科病院が紹介されることがあります。
この場合、昼間は精神科病院で実際に働きながら、夜間学校でしっかり知識を学ぶことにより、より実践的な部分を学ぶことができます。
さらに場合によってはアルバイト形式で働くことも可能なため、時期に応じて働く量を変えることもできます。
そして精神保健福祉士の業務は専門的知識だけでなく、相談支援など実践的な技術が必要となります。
また試験資格を得るためには実習も必要となります。
そこで専門学校の場合、実際の施設に行って実習を行います。
その際、先生方が面談等を通じて相談にしっかり応じてくれるのもうれしいところです。
夜間専門学校で精神保健福祉士を目指すなら、まずは資料請求を!
夜間部の場合働きながら、または精神科病院などで実務経験を積みながら学ぶことができるのが大きな魅力ですが、それでも仕事と学習を両立させなければならないので、大変なことに変わりはありません。
また学校によって学習方針・サポート体制が異なります。
そのため自分に合った学校がどこか、しっかりと見極める必要があります。
具体的には、まず夜間専門学校へ資料を請求して夜間部の詳細な情報を入手しましょう。
できるだけ複数の夜間専門学校へ資料を請求して、自分の希望に合った夜間専門学校をいくつかピックアップします。
そして、必ずピックアップした夜間専門学校の説明会やオープンキャンパスに参加しましょう。
夜間専門学校では社会人向けに夜間に説明会を実施している学校が多数あるので、仕事が終わってからでも参加できます。
これからますます需要が高まる精神保健福祉士。
まずは気になる夜間専門学校へ資料請求し、自分に合った学校を探すことから始めましょう。