夜間専門学校で取得できる資格 測量士の資格とは
夜間専門学校で取得できる資格の一つに測量士があります。
私たちの身の回りには様々な建造物が溢れています。
また道路や鉄道なども、日常生活において必要不可欠なものです。
こういった物を建設する仕事というと、建築や土木工事を行う人を連想するのではないでしょうか。
しかし実は、あまり知られていない非常に重要な仕事があります。
それは土地などの測量です。
測量士の仕事内容
土地の高さや面積などを緻密に測らなければ、どのような建造物も正確に建てることができません。
この仕事を行っているのは測量士です。
正確に測量を行うための技術を駆使し、開発の計画で使用する図面の制作などを行います。
仕事の良し悪しが建造物の仕上がりに影響するのはもちろんですが、工事の安全性や効率にも大きく関わってきます。
とても多くの人たちに影響を与えることになるのです。
測量士は建設を行う現場に赴き、専用の測量機器を用いて測量を行います。
多くの場合は数名で協力して計測することになります。測量にはいくつかの種類があります。
建設に関する測量が最も多いですが、それ以外の目的で測量を依頼されることもあります。
地図をつくる仕事もその一例です。
測量士の仕事というと測量だけだと考えている人もいますが、測量後にも多くの仕事があります。
測量して得られたデータを職場に持ち帰って、解析などの処理を行うのです。
屋外と屋内での業務を両方こなすことになるので、変化に富んでいる仕事であるといえます。
また、どの作業も専門的な知識やスキルが必要で、一人前になるには数年かかるといわれています。
このように決して簡単な仕事ではありませんが、多くの人々の生活を支えるやりがいのある仕事でもあります。
測量士を目指す方法
測量士を目指す方法は複数あります。
最も基本的なのは、測量士の国家試験に合格して登録する方法です。
受験するために必要な資格は特に定められていません。
実務経験も不要なので、誰でもチャレンジすることが可能です。
測量士の国家試験は年に1度だけ5月に実施されます。午前と午後に分かれており、合計点で判定されます。
しかし勉強が苦手で、試験に合格する自信がないという人もいるのではないでしょうか。
試験の合格率は1割程度なので、簡単であるとはいえません。
平成28年測量士の国家資格合格率
測量士 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
全体 | 2,924名 | 304名 | 10.4% |
男性 | 2,743名 | 274名 | 10.0% |
女性 | 181名 | 30名 | 16.6% |
もし試験に自信がないなら、他の方法で資格の取得を目指すと良いでしょう。
文部科学省が認定している専門学校などで勉強することによって、試験を省略する方法があります。
ただし、しっかりと測量についての単位を取得しなければなりません。
さらに卒業するだけでは不十分で、実務経験を重ねる必要もあります。専門学校で「測量士補」という資格を取得して、2年間の実務に臨むのが一般的です。
昼間は働きながら夜間に測量士を目指す
測量士を目指して勉強したいけど、専門学校に通う時間を日中に確保できない人もいるのではないでしょうか。
そのような人たちは夜間専門学校で学ぶことを視野に入れてみると良いでしょう。
夜間専門学校では測量の経験がない人を想定してカリキュラムが構成されています。
測量に関する基礎的な内容から習いはじめ、建造に活かす応用まで教えてもらえることが多いです。
フィールドで実務について学ぶカリキュラムを用意している夜間部や夜間学校も見られます。
実習を経験していれば、実務に就いたときに非常に役に立つでしょう。
実習は日中に行うことになりますが、日曜日などに実施するケースが多く、仕事をしている人であっても参加しやすいです。
また日々発展している測量機器についても、最新情報を取得できます。
測量士資格を取得した後の就職先のバリエーションは豊富です。
測量事務所や土木会社などがメジャーですが、コンサルタントの仕事に就く人も珍しくありません。
公務員になる人もよく見られます。
自治体の土木課の募集に応募するケースも多いですし、国土地理院などを目指す人もいます。
説明会や体験入学に参加しよう
夜間部の場合、働きながら、実務経験を積むができるのが大きな魅力ですが、それでも仕事と学習を両立させなければならないので、大変なことに変わりはありません。
また同じ測量士の夜間専門学校でも、学校によって学習方針・サポート体制・測量士の試験合格率などは異なります。
そのためにも、まずは測量士の夜間部がある夜間専門学校へ資料を請求して、夜間部の詳細な情報を入手してみてましょう。
できるだけ複数の夜間専門学校へ資料を請求して、自分の希望に合った測量士の夜間学校をいくつかピックアップしましょう。
そして、ピックアップした夜間専門学校の説明会やオープンキャンパスに必ず参加しましょう。
夜間専門学校では社会人向けに夜間に説明会やオープンキャンパスを実施している学校があるので、仕事が終わってからでも参加することが可能です。
夜間専門学校では実際の授業時間も17時や18時スタートの設定になっているので、仕事が終わってから夜間に測量士を目指すことが可能です。
ですが、働きながら夜間に専門学校へ通うのは非常にハードですので、事前にしっかりリサーチと準備をする必要があります。